コラム 2009年6月26日
![]() (院長) 内田 勝己 |
チョコレートを小さく一口かじる。
甘さと香りが広がるのをじっくり感じる。
飲み込ない。
口の中のあらゆる部分で味わう。
やがて、唾液でいっぱいになる。
それでもがまんして、チョコレートを味わおうとする。
おいしい。
が、何かが欠けている気がする。
ついにあふれそうになって、飲み込む。
その瞬間、満足が駆け巡る。
そして、もう一口、今度は大きくがぶりとかじる。
私の幼いころの記憶です。
母に手をひかれて行ったお店の棚に大きなチョコレートがありました。私はその一番大きいのを買って欲しかったのですが、母がかごに入れたのは、一番小さいやつでした。ほんとに小さくて、すぐになくなってしまうと思った私は、ちびちびとかじって長く持たせようとしたのです。でも、だめでした。そんなことをしていたのでは、おいしいけど、おいしくない。飲み込まないと、そしてその瞬間にこそ、最もおいしさを感じるということに気付いたのでした。おいしさを感じることを保持し続けられないのだ。その衝撃は、その時の情景をリアルに私の記憶に刻み込みました。
当たり前といえば、当たり前のことです。しかし、一般化して考えてみると、楽しさといったポジティブとされるものも、苦しさといったネガティブとされるものも、すべては流れの中にあって、瞬間瞬間に姿を変えて行く。たとえ永遠に思える状況も、やがては姿を変えて行く。なんていう風にとらえることができます。
みなさんも、幼いときの記憶を掘り起こしてみてください。じっくり眺めてみれば、深遠な気付きをすでに持っているはずです。
だれでもです。
今回、ご紹介するお店は、沖縄・東南アジアのスパイシーな料理と泡盛、それに音楽がコラボする‘くんくんしーらや’。上大岡時代はご近所さんでした。時折、ここのカレーを無性に食べたくなるのです。
- くんくんしーらや
- http://kunkunsi.com/
毎週毎週、色とりどりの花が、いらっしゃる方をお迎えします。
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